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子育て世帯を応援、家賃や住宅改修補助へ 神戸市、１９年度から転居者対象に
子育て世帯を呼び込むため、神戸市は２０１９年度から、小学校入学前の子どもがおり、市内の民間住宅に転居する世帯に対し、家賃補助を始める方針を固めた。小中学生がいる世帯には中古住宅を購入する際の改修補助を行う。転居の際に市民が流出するのを防ぐため、市外からの転入だけでなく、市内での住み替えも対象となる。子育てしやすい住環境づくりを進め、人口増につなげるのが狙い。（若林幹夫）【写真】神戸市全区役所に育児サロン設置へ スタッフ常駐
子育て世帯が転入した際の家賃補助は、市営住宅や一人親世帯を対象にした制度が既にあり、未就学児を育てる中間所得層に対象を広げる。住み始めてから数年間、月額１万円程度を補助。中央区の三宮周辺など小学校の過密化が課題となっている地域への転入は除く。このような補助は兵庫県内では初めてになるという。
子ども用に壁を取り除いて部屋を広くするなど、中古住宅の改修補助は工事費の半額程度を想定し、市外からの転入は上乗せを検討している。人口増とともに、中古物件の流通を促進させる狙いもある。家賃補助同様、地域制限を設けるという。
人口流出が続く神戸市は、特に東部を中心に周辺地域より家賃が割高なため、子育て世帯などが住宅購入で神戸を離れる傾向があるといい、補助で流出を食い止めたいとしている。家賃補助は年２００世帯、中古住宅の改修補助は年５０世帯を想定している。